« 【第2拝】第32番札所「禅師峰寺」 | トップページ | 第2拝、25日目スタートです。 »

2007.11.20

24日目終了です。

 第32番札所「禅師峰寺」を後にして帰路につきます。
 …やはり、なにげに手元が寂しい。

 ひとまず、バス停を目指して歩き始めます。
 大きく弧を描く、緩やかな下り坂を降ります。
 下りきったところで、「へんろ道保存協力会」の道しるべを見つけます。車道とは別に登山道もあったようです。

 少し東へ向かって歩きます。
 続いて、車だと対向も難しそうな細い路地を抜け北進します。曲がり角の要所では案内板があるので、往路について良く分かります。
 県道14号線「黒潮ライン」まで戻ってきます。
 道幅広い県道に出てきたところで、あたりを見回すとバス停の場所はすぐに分かります。

Dscf0473

 時に13時6分。峰寺通バス停です。
 第32番札所「禅師峰寺」から約10分で到着です。700mほどでしょうか?

 さて、次のバスは14時12分です。1時間は待てないですねぇ。
 そもそもが、土曜、日祝日だと1日に6本しか便がありません。平日でも8本。これは…よほど運が良くないと、行き当たりばったりの旅では乗れないですねぇ。

 仮に、詳細に下調べをしていて「バスの便が少ない」と知っていても、乗れるか?どうか?は別の話で…現地で行動の節目でないと分かりません。
 例えば、昨日の後免駅周辺でも同様のことが言えます。
 実のところ、高知県に限らず、四国で各県の郊外は「車がないと用事になりません!」のです。

 歩かないと仕方ありません。
 黒潮ラインを、上り方向へ向かって歩きます。
 さすがに地理勘は薄れていても、まだ方向感覚は濃く残っています。少なくとも、高知駅の方向は分かります。

 東へ向かって歩きます。
 歩けども…歩けども…進んだような気がしません。

 一応、バス停を見かければ、時計を見ます。
 経過時間によっては、バスが追いつき、追い越すまでに乗ってしまえば…これ幸いと。
 第30番札所「善楽寺」への往路では「ギブアップ寸前」でもバスを見送りましたが、この節は…可能であれば漏れなくバスに乗ります。
 乗り損ねると、徳島へ帰れなくなります。帰れたとしても、次の日が仕事になりません。

 歩けども…歩けども…進んだような気がしません。
 第33番札所「雪蹊寺」への遍路道とも重なるのですが、一向に距離が縮まったような気がしません。
 予定の札所は打ち終わったので気が緩んでいるのでしょうか?それとも、杖を無くして気落ちしているのでしょうか?

Dscf0475

 南国市から、高知市へ入ります。
 第31番札所「竹林寺」付近まで戻れば、今朝から逆のルートで高知駅まで行けますが…。
 どうにもテンションが上がりません。このまま、張りもなく時間と歩数ばかりを重ねるようです。
 ここでギブアップ。降参します。
 活動限界の時刻も近づいています。

 時に13時25分。南国市、高知市との境、今回の歩き遍路は断念です。
 恥ずかしながら、ガソリンスタンド「エネオスくろしお石油」に逃げ込んでしまいます。
 峰寺通バス停から20分しか歩いていないですね。

 軽装備ながら遍路姿を見つけた…ガソリンスタンドのお兄さん…文字通り、飛んで来ます。
 「どうか、されましたか?」尋ねられます。
 「申し訳ありませんが…タクシー呼んでもらえますか?」答えます。
 「了解しました!6~7分で来ますよ。中でお待ちください!」とのこと。
 状況を察してか、深くも尋ねられません。

 時に13時31分。タクシーに乗り込みます。
 物静かな雰囲気の運転手さんです。
 「高知駅まで…。」と伝えます。
 「どちらから来なさった?」尋ねられます。
 「徳島からです。」答えます。
 「そうかえ。」しばしの沈黙。

 「今朝は、高知駅前から少し歩きましたが、あのあたりも変わりましたねぇ。」話題を。
 「高知は変わったよ…。」
 にこやかに、そして静かに伝えられます。

 決して、運転手さんが仏頂面だったわけではありません。
 正直なところ、わたしは消耗して…タクシーの運転手さんに話かける元気もありません。
 わたしの顔にも疲労が出ていたかも知れません。

Dscf0479

 時に13時48分。JR高知駅へ到着です。
 タクシーを下車して「みどりの窓口」へ向かいます。2つの窓口は、やや混雑。
 なんか?学割の適用で揉めています。「あちゃー!時間かかりそう…?」内心、思ってしまいます。
 他に2名ほどお遍路さんを見かけます。1人の方、聞くつもりはなかったのですが…新幹線の切符を買い求められています。やはり、遠方からの組はそろそろ撤収のようですね。

 さて、わたしの順番です。
 14時に特急があるそうですが、阿波池田で普通列車の連絡しかないようです。15時発だと、短い待ち時間の乗り継ぎで徳島まで行けるようです。15時発に乗車することにします。
 先に携帯で調べておいても良かったのですが、その余裕も無かったので…。
 みどりの窓口だと、切符の購入から連絡列車の確認までできるので便利です。指定席を利用しなくても、みどりの窓口は良く利用します。

Dscf0483

 15時発の特急を利用することにしたので、思いがけず1時間ほど余裕が出来ました。
 ちょっと、遅めの昼食にすることにします。

 13時58分。あまり遠くまでは行けない…行くつもりもないので…、駅舎内2階のレストラン「なんごく」へ。
 席についたところで、「ざるうどん」を注文します。なんかワンパターンだな。
 装備も下ろして、ノート整理も含めてゆっくりします。時間は微妙に余裕があります。1時間、待てば長いですが、何かしようとすると足りないんですよね。

Dscf0481

 間もなく、ざるうどんが出されてきます。
 ちょっと行儀が悪いですが、ながら作業で食べます。

 食べていると…何度か通路を通る人から「どちらまでお参り?」「今日はどこまで?」と声がかかります。
 その都度、愛想良く「32番さんまでー。」応えます。
 3人目ぐらいの人、なんか見覚えがあるぞ?昨夜、居酒屋で横に座っていた方じゃなかろうか?気のせいかな?

Dscf0482

 食べ終わったところで、まだ余裕があります。
 「ゆずジュース」を追加オーダー。あまりウロウロしたくないので、ギリギリまで粘るつもりで…。
 ノートの整理も一段落しているので、携帯でミクシィを見てみたり…。改めて、携帯から「乗り換え案内」で徳島行きを検索してみたり。
 暇そうに時間を過ごします。だいぶん、気力も戻ってきたかな?

 いよいよ15時前、おもむろに移動の準備を始めます。
 それなりに荷物が多いので、段取りよく、手早く。もう慣れたものです。
 ホームの片隅から、姉に電話をしてみます。徳島駅まで迎えをお願いするつもりで…。出ません。取り込み中かな?

Dscf0490

Dscf0495

 1番ホームでは、特急「しまんと号」と特急「南風号」の連結をしています。毎便していることなのでしょうけど、見るのは初めてのような気がします。何か得した気分。
 連結後、特に混雑もなく乗り込みます。

 定刻の15時ちょうど。特急「南風20号」は岡山、高松方面へ向けて発車します。
 さすが特急列車。昨日の朝、下車した後免駅まで…ものの数分で到着します。1日と少々前にはドタバタ下車したハズですが、ひどく昔のことのように感じます。
 短い停車時間の後、さらに特急列車は進みます。

Dscf0498

 途中、祖谷渓谷を写真に納めようと試みますが、上手いこといきません。
 ま、これが目的ではないので…適当に。

 姉より電話がかかってきます。
 他のお客さんの迷惑にならないようデッキへ。
 「へこたれそうなんで迎えに来て!時間が合わなければあきらめるけど…?」手短に伝えます。
 「まだ都合が分からないから、徳島から少し手前でもう1回電話してきて!」とのこと。これは大丈夫かな?

 時に16時5分。
 ウトウトする間もなく60分と少々で、JR阿波池田駅へ到着。乗り換えです。
 12分ほどの待ち時間です。

Dscf0500

 おっと!
 阿波池田から徳島への便に「アンパンマン列車」の1両が接続されています。
 帰路では珍しいことばかり続きます。ま、指定券を買っていないので…用事は無いんですが。

 16時17分。特急「剣山10号」徳島方面へ向けて発車です。
 JR阿波池田駅が始発なので、全く混雑もなく楽勝で乗り込みます。
 この路線に乗れれば、帰宅まで…あと少し。気を抜かないように。

Dscf0501

 徳島駅まで、あと1駅を残すところ…鴨島駅を過ぎたあたりで、デッキへ出て姉へ電話してみます。
 「今、鴨島を出たところ…そっちはどうなん?」定時連絡。
 「行けそうな。駅前で待っとり!」とのこと。ミッション完了に明かりが見えます。

 これまた、ウトウトする間もなく60分と少々で、時に17時24分。
 無事に徳島駅へ到着です。ここまで来れば一安心。迎えの段取りもしちゃってるし。
 この2日間、これまでになく、すごく長い旅だったように思えます。走馬燈のように情景が思い出される…と言えば大げさか?

 駅前が何か賑やかです。TVのロケ隊が展開しています。わざとらしく同じところを2往復してしまったり。
 喫煙コーナーで一服していると…遠くに姉の車が見えます。

 「来た…来た…」と言わないばかり。
 すぐ、こちらの姿を見つけられるように…前回の回収ポイント…目立つ場所で立ちます。
 17時35分。姉の迎えが到着です。無事に拾われます。

 もう、安心した脱力感でヘロヘロ、ヨレヨレです。
 でもなぜか?帰り道ではハイテンションで、苦労点など話しまくります。
 杖を間違えて持って行かれて無くなったこと…。初日より、イカサマしまくった2日目のほうがキツかったこと…。

 時に17時57分。混雑しているわりには早かった。
 おかげさまで無事に帰宅へ送り届けてもらいます。

 うぇ~足痛い。腰痛い。
 やはり、全体的に体力と根性の強化を考えなければ。夜の過ごし方も一考の余地があるなぁ。
 スケジュールの見通しも「より確実」にしないとねぇ。難しい区間が予定されるときには、可能であれば「路線バス」も把握しておいたほうが良いかも?
 ほか教訓の多い、2日間の行程でした。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52052/17131670

この記事へのトラックバック一覧です: 24日目終了です。:

コメント

毎度お疲れ様です。
長編にも関わらず、楽しく拝見させて頂きました。

取材ノートが収まっている写真は初めてかと思いますが、マメに付けられているようで、とても興味深いです(;^ω^)

寒くなってきましたのでお身体を大切に。
お互い頑張りましょう。

投稿 戦艦大和、 | 2007.11.29 21:05

コメントを書く