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2007.06.21

第2拝、19日目スタートです。

 週間天気予報を注意して見つつ。
 「この日」と決めた時に出発です。

 平成19年6月21日。
 第2拝、19日目としてスタートです。

 5時半起床。いつもより早め。
 段取りもよろしく。6時ちょうどには出発準備完了です。

 いい天気。雲は少々見えますが問題ないでしょう。
 テレビの天気予報では夕方から天候が崩れるように伝えていますが、たぶん…それまでには帰宅しているハズ。通し打ちの方は、雨が降っても矢が降っても歩かれる方がいるので…出発についてあまり天候を気にするのもいかがなものかと思いつつ。
 今回は、第13番札所「大日寺」から区切りのいいところで、第17番札所「井戸寺」まで歩いて順拝の予定です。
 気持ちは「鍋岩のおへんろ駅からスタート」もありましたが区切りが悪くなりそう…1日の終盤で辻褄が合わなくなるので諦めました。そして「歩いて戻るため」に本数少ないバスを乗り継ぐことに気が引けてしまったのもあります…。

 自宅の最寄り停留所からバスに乗り、ひとまず徳島駅を目指します。時間帯も早いので特に問題なく6時44分に到着します。
 ここまで全くの思惑通り。

 さて。ここからが問題です。
 徳島駅から13番の大日寺さん方面へは、「徳島市営バス」と「徳島バス」が利用できます。地元では「市バス」と「徳バス」で理解していますが…余談と言うことで。
 本数が少ないことが事前に分かっています。上手いこと連絡しますように!
 せっかく早い時間に自宅を出たので、徳島駅で足止め数時間とかはお許し願いたく。
 JRを利用して府中駅(こうえき)下車、そして井戸寺さんから逆打ちも検討しましたが、結局は最終的に「バスの便」に帰路を委ねることになるので…それもお許し願いたく。ごめんなさい。

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 今回は市バスを利用します。
 乗り場が分かりませんので…キョロキョロと表示板を見ながらバスターミナルの歩道を進みます。
 ウロウロしている間にも多くのバスが発着しています。そろそろ、通勤通学の時間帯かな?

 有りました!
 1番乗り場、17系統番号「入田・天の原西」線です。
 この路線に乗って「札所前」で降車すると、13番の大日寺さん前のようです。
 直近の発車時間は…7時10分。20分少々の待ち時間です。申し分ありません。
 次は?と言うと…9時過ぎ。これは堪りません。徳バスで早いのがあったかも?

 若干の待ち時間の後、目標のバスに乗り込み…定刻に発車です。
 車中ではたまに乗り降りあるものの、ほとんど貸し切り状態です。たまたま時期的に閑散なんでしょうね。
 40分ほどバスの旅です。

 太かった国道も徐々に細くなり、県道?どこ走ってるの?みたいに道は細くなっていきます。
 路地を縫い、橋を越え、尾根を伝い。

 いよいよ、第13番札所「大日寺」です。

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2007.06.22

【第2拝】第13番札所「大日寺」

【第2拝】第13番札所「大日寺」
平成19年6月21日 7:49

 徳島駅からでは、徳島市営バスで「札所前」、徳島バスで「一の宮札所前」で下車すると程なく到着です。
 徳島市一の宮町の第13番札所「大日寺」です。

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 第1拝の時には、賑わしく楽しかったですが…今回はポツんと1人。
 いえ、お大師さまも一緒ですから「同行二人」ですね。

 黙々と本堂から大師堂へと参拝します。
 途中、マイクロバスの団体さんが到着、びっくりして読経もペースが乱れたりしたものの…終えます。

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 納経所では、男性の方より丁寧な対応をいただきます。
 そして落ち着いた言葉、声の深い響きより「再び訪れたい」ような感を持ちます。
 例えば、他愛無い遍路話へ続く会話。
 「今日は暑くなりそうですね。どちらまで?」と尋ねられたところ。
 「井戸寺さんまでです。夕方は雨と聞いてますので…なるべく早めに。」と答えます。
 「午前中でも終わりそうですが…ごゆっくり。お気をつけて。」
 特に緩慢な会話をしていたわけでなく。とりたてて神妙でもなく。
 素直に「ありがとうございます。」と申し上げて。見送っていただきました。

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 時に8時15分。「大日寺」を後にして、第14番札所「常楽寺」へ向かって歩き始めます。

【第1拝】第13番札所「大日寺」

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2007.06.23

【第2拝】第14番札所「常楽寺」

【第2拝】第14番札所「常楽寺」
平成19年6月21日 9:02

 第13番札所「大日寺」を後にして、常楽寺へ向かって歩き始めます。
 民宿横から路地に入り、田畑も多い住宅地を抜け、鮎喰川沿いへ進路を執ると視界が広がります。
 橋を渡ったかと思うと、また住宅地へ入ります。
 郊外で良くある光景ですね。

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 社会福祉施設「常楽園」前を通過、見覚えのある溜め池を見つけます。
 確か…この近くのハズですが。

 約2Kmを45分ほどで到着です。ゆっくりなペース。
 徳島市国府町の第14番札所「常楽寺」です。

 わたしが到着した時と同じくして、軽四でご夫婦が到着です。
 到着記念撮影の方法で悩みそうだったところ渡りに船。「おはようございます!」声をかけさせていただいて、しっかりカメラマンもお願いしてしまいます。

 遍路話をしながら撮影です。
 ご主人より「今日は何番さんから?」と尋ねられます。
 「13番の大日寺さんからです。区切りでちょこちょこ来てます。今日はまだ序の口で…。」お答えします。
 曰く「車でちょこちょこ来よる。ここは石がキレイでなぁ…」とのこと。
 境内の流れるような美しさは全く同感で、しばし話し込みます。
 お礼を申し上げてお別れします。

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 石段を登り、境内へ臨みます。
 本堂から大師堂へと順当に参拝します。
 人も少なく落ち着いて。

 境内で移動中、流水岩でつまずきそうになってしまいます。
 一瞬「早くも足にキタか?」と思いますが、たまたま偶然…まだまだ早いと言うことで。

 納経所では、女性の方より丁寧な対応をいただきます。
 「ご縁でお参りされて素晴らしいことです。これからもお気をつけて。」穏やかに見送られます。
 文字面では表現が難しいですが、上品で落ち着いた対応に恐縮します。

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 山門で一礼の後、退出します。
 ちょうど、歩き遍路おばさん3人組の到着です。

 ご一行の1人の方がデジカメを片手に難儀しているようです。良くある光景「誰がカメラマンするの?」みたいな感じでしょうか。
 「撮りましょか?」声をかけます。
 空気は「あー良かった」みたいに落ち着きます。現代でお遍路さん同士の接点では意外に多いかも。
 おかげさまで初めて触るカメラでも、そこそこ触れるようになってしまいました。多分こういうものでしょう。輪袈裟か白衣のどちらかあれば声もかけやすいですし。

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 別の方より「お兄さんも撮ってあげなさいな!」と声がかかります。
 わたしのウェストバッグから出ている…カメラのストラップに気付いていただけたのかな?
 このケースは久々かなぁ?
 ウェストバッグからデジカメを取り出し預けます。ばっちり撮っていただけます。
 お礼を申し上げて分かれます。

 時に9時40分。「常楽寺」を後にして、第15番札所「国分寺」へ向かって歩き始めます。

【第1拝】第14番札所「常楽寺」

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2007.06.24

【第2拝】第15番札所「国分寺」

【第2拝】第15番札所「国分寺」
平成19年6月21日 10:03

 第14番札所「常楽寺」を後にして、阿波国分寺へ向かって歩き始めます。
 尾根の裾に沿って伸びる田畑も多い住宅地を通過します。特に迷うところもなく…案内板も不要なぐらいですが…やはり交差点では親切に表示されています。
 複雑な構造の駐車場案内板には「これで分かるかな?」少し違和感を覚えつつ。

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 約800mを20分ほどで到着です。かなりゆっくりなペース。
 徳島市国府町の第15番札所「国分寺」です。

 山門で一礼の後、境内へ臨みます。
 広い境内には誰もいません。ピークの時間帯を外してるのかな?それに平日です。

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 本堂から大師堂へ黙々と参拝します。
 誰に気兼ねすることなく声高らかにでも良かったのですが、妙に自信無さそうに黙々と…。

 大師堂から納経所へ移動を始めると、次々に普通車が到着し始めます。
 これで散策中のカメラマンで心配は無くなったのかな…?あつかましい期待をしてしまいます。

 納経所では、上品な女性から丁寧に納経の印をいただきます。
 特に話もなく交わす言葉も少なかったのですが、にじみ出る上品さから騒がしくするのも憚られ…。
 静かに見送られます。

 知らない間に、境内は多くの人で賑わしくなっています。平日なのにどうしたものだろう?
 マイクロバスも続いて到着します。
 これは…これは…。これだけ人が増えると、カメラマンお願いしても上手な方いそうな感じです。

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 山門付近でノートをまとめます。
 ベンチへ腰を下ろすと、いい風が吹いてきます。

 おじさんから声がかかります。近所の方でしょうか?
 「そろそろ暑くなってくるからボチボチ行きなさいな!」心配してくださってですね。
 「そうですね…ボチボチ行きます。ありがとうございます。」お礼を申し上げます。

 ここから良くある「長い遍路話」へ突入です。
 大部分が「あの札所は行くまでが難しい!」「宿の確保が難しい札所は…」あたりの、お互い知っていることを確認しあうかのようです。
 先月の藤井寺さんから焼山寺さんまでの失敗談を話題にすると、おじさん曰く「年寄り足速い」とのこと。当時はあまり年配の方は見かけませんでしたが、年配の方でビックリするような健脚の方がいることも事実です。
 ほか「年中、歩き遍路して盆と正月しか家に帰らない人もいて…すごいですよねぇ」ぐらいから話が長くなります。

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 そろそろ解散です。
 あまり長話をすると、いくら余裕のスケジュールでも不安になってきます。
 これがまた…くつろいだら今度は立ち上がるのが大変。

 時に10時50分。「国分寺」を後にして、第16番札所「観音寺」へ向かって歩き始めます。

【第1拝】第15番札所「国分寺」

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2007.06.25

【第2拝】第16番札所「観音寺」

【第2拝】第16番札所「観音寺」
平成19年6月21日 11:23

 第15番札所「国分寺」を後にして、観音寺へ向かって歩き始めます。
 元来た道を少し戻り進路は北へ。田畑多い住宅地を抜け、徳島南環状線を横切ります。車では良く通る南環状線ですが、歩いて横切るのは久々かも?

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 さらに北進。
 田畑を過ぎては住宅。住宅を過ぎては田畑。たまにハイカラな建築。しばしこの繰り返しです。
 まるっきり田舎道でもなく…この近辺も環状線開通を見越して開けてきているのでしょう。

 「へんろみち保存協力会」のシールも見つけられ、迷う心配はないと思われますが…ふと民家の軒先に手製とおぼしき「お遍路さん向け地図」が掲げられていたりして少し感動します。
 順路は頭の中で分かっていても「現在位置の分かる地図」は貴重です。
 また、これが手作りの暖かみが感じられる一品もので感激もひとしおです。PCで作ったようなものだと「どこの営業?」とか思ってしまうかも知れません。

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 約2Kmを半時間ほどで到着です。まさに「一里1時間」のペースです。
 徳島市国府町の第16番札所「観音寺」です。

 けっこうな人出です。
 どうも?ピークの時間帯にかかっているようです。
 マイクロバス、ほか多くの普通車の駐車を遠くからでも見て取れます。
 ま、問題無いです。

 山門で一礼、境内へ臨みます。
 20~30人の団体さんが大師堂で参拝されています。
 後を追うように、わたしは本堂から。どうにも…読経が大師堂の団体さんにつられてしまいます。つられやすいタイミングもありましたが、まだまだ修行が足りない。
 続いて、団体さんが去った後、大師堂へ参拝します。

 その間に、境内では目まぐるしく人々が入れ替わります。
 こんなこともあるんですねぇ。昼前だからかな?

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 納経所では男性より丁寧な対応をいただきます。
 交わす言葉は少ないですが、単に「朱印を押す。筆を走らせる。終了。」ではなくて…わたし自身も大切にしてもらっているような気持ちが伝わってきます。
 「道中、お気をつけて。」静かに見送っていただきます。

 時に12時ちょうど。「観音寺」を後にして、第17番札所「井戸寺」へ向かって歩き始めます。

【第1拝】第16番札所「観音寺」

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2007.06.27

【第2拝】第17番札所「井戸寺」

【第2拝】第17番札所「井戸寺」
平成19年6月21日 12:48

 第16番札所「観音寺」を後にして、井戸寺へ向かって歩き始めます。
 まず路地を東進です。左折するタイミングが分かりません。「へんろみち保存協力会」のシールも探してはいますが見つかりません。
 国道192号線を横切って北進なのですが…交通量の多い国道を長距離歩くのはなるべく避けたいところ。大型車ほか、高速で移動する車が横を通過すると網代傘を煽られて微妙に怖かったりします。細い路地ばかり繋いでいきます。

 そろそろペットボトルのお茶の残りが少なくってきました。
 どこかコンビニか自販機ないかな?

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 観音寺前の路地を東進すると丁字路に行き当たります。
 ここを左折、北進すると国道192号線です。
 なんだ分かりやすいじゃないですか。これは協力会シールが見あたらないのも頷けます。

 そして見覚えのある路地。神社、寺院のある通り。ここへ来て「四国のみち標章」も目立ちます。一安心。
 今朝、バスで走ってきた道です。
 目印になりそうなポイントの位置関係が、「なるほど」と頭の中で再構成されます。この「なるほど」が無いと迷うんですよねぇ。

 国道192号線へ沿って歩くのは最短距離で。
 そして路地へ入って北進です。
 これまであまり見かけなかった、井戸寺さんへの案内板、標識の類を多く見かけるようになります。

 おっと!自販機だ。
 見かけた時にペットボトルのお茶を買っておきます。
 道の雰囲気からすると、他のところでも買えそうではありますが…。

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 JR徳島線の線路をわたって、さらに北進です。
 ここまで来ると迷う気がしません。案内板も多いですし。

 「四国のみち標章」の指す方向が順路とおぼしき北進ではなく、右折…住宅地を縫うさらに細い路地へ入るよう指しています。
 一瞬、不安になりますが…まさか間違いはないでしょう。
 車道から離れることは安心です。バイクぐらいは通りそうですが、そんなにスピードは出なさそう。

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 ねこさんに遭遇します。
 話かけながら近づきますが、なかなかに警戒しているようです。
 触らせてももらえず…近づいただけですぐ逃げていってしまいます。
 遍路の途中で、ねこさんに出会ったのは久々だったのですが残念です。

 かなり年季の入った「遍路石」を見つけます。
 だいぶん、井戸寺さんへ近づいてきたかな?

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 約3Kmを50分ほどで到着です。「一里1時間」からはゆっくりのペースです。
 徳島市国府町の第17番札所「井戸寺」です。

 仁王門で一礼、境内へ臨みます。
 …と思ったところ、男性が座っています。それも見覚えのある。
 第2拝の第6番札所「安楽寺」以降でお世話になった、香川県の軽トラおじさんです!

 「お会いしたことありますね!」声をかけます。
 お互いが「ありゃ?これは…」みたいな感じです。狙ってもなかなか再会は無いのに、時期も地域も違う状況での再会に双方が驚きます。
 軽トラおじさん…今日は軽トラではなく小型普通車のようですが…当時の話題、会った場所など良く覚えてくださっています。
 「その後どう?」と尋ねられます。そう言えば…家の恥の話もしたような記憶が。「好転はあった?」続けて尋ねられます。ま、状況は当時と変わらずと言うことで。
 「しばらく見ないうちに表情が良くなったよ!」と言われます。そうかな?そうであれば良いことです。
 長話になりそうなので、「お参りしてきますんで待っててくださいね!」ひとまず中断を告げて…先ずお参りです。

 四国遍路の元祖と呼ばれる衛門三郎でさえ、お大師さまと再会する頃には絶命寸前だったと伝えられています。
 この奇遇はなんと言うことでしょう。

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 仁王門近くに軽トラおじさんがいる以外は、人影ない境内を進みます。
 順当に本堂から大師堂へと参拝です。

 わたしが大師堂で読経していると、後から青年が到着したことを見つけますが…追い抜かれます。
 「あー?ご宝号か、願い事しか唱えてないか?」と思ってしまいますが、スタイルは色々ありますし、わたしも時にそういう時もありますし。あまり疎ましく思わないように…。

 納経所では、若く美しい女性から丁寧に対応いただきます。
 「暑い中、お疲れさまです。」落ち着いた雰囲気でのお迎えです。
 「夕方から雨と聞いているので大急ぎで…」あたふたしてしまいます。
 朱印を押して、筆を走らせているあいだ無用なことは言わず、無事に納経の印をいただきます。
 この節、5ヶ寺とも丁寧な対応の方ばかりで感動しました。

 仁王門では軽トラおじさんが座っています。
 近づいていって先ほどの続きです。
 「狙ってもなかなか会えないのになぁ!」話しかけます。
 軽トラおじさん曰く「最近はあまり廻ってなかったけどな。」とのこと。ますます再会の奇に驚きます。
 「徳島は歩いてた?ここまで1年半ぐらいかかっとるやろ?」鋭い突っ込みです。
 「区切りも愛媛のほう行ったりしてまして…」ビックリしながら。気にはなっていましたが…伊予国も微妙な残り方です。
 この流れは「長い遍路話」になります。
 「愛媛はどこが残ってる?高知は?」「何番さんからの眺めが素晴らしい…」の方向です。

 先月の藤井寺さんから焼山寺さんまでの失敗談を話題にすると、軽トラおじさん曰く「一本杉庵から深くくだって、また焼山寺まで登るのがいいんじゃ!」とのこと。いわゆる「ジグザグ」ですね。
 「あー!一番、面白いところを歩いてないんですねぇ…。。。」
 心残りの火は、再び燃え上がります。

 だいぶん話し込んだところで、小腹が空いてきました。昼食は摂ってないんですよね。
 阿波弁で言うところの「すっぺらこっぺら言よったら腹が減った!」です。
 「ちょいと昼食を…ごめんなさい!」と仁王門から離れ…どこにしようか悩みつつ。
 境内の手洗水付近のベンチです。境内で飲食はいかがなものかと思いつつ、ごめんなさい。
 昼食は、カロリーメイトとエネルギー系パック飲料です。

 食事中に次々と、マイクロバス、大型バスと到着です。
 にわかに騒がしくなります。
 慌てて、残りを食べて、飲んでしまいます。

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 食べ終わった頃に、軽トラおじさん寄ってきます。
 「ひどく早い。お腹(おなか)おきた?」尋ねられます。
 「お腹はおきんけど…食べたような気になりますよ!」答えます。
 「若い人は違うなぁ(笑)」軽トラおじさん、感激のようです。
 「いやいや、そんなに若くもなくて…」
 わたしは、正直な年齢から…またゴニョゴニョ話します。
 軽トラおじさんも、たくさんの遍路を見てきているハズで…ご自身も相当な遍路経験と思われるので、色々と記憶も交錯しますよね。

 ほか、今後のわたしの予定の話。難所の総括をします。
 「お話ありがとうございました。またご縁があれば!(笑)」お礼と、お別れの挨拶を。
 「2度あることは3度ある(笑)ご縁を!」

 お互いが笑いながら別れます。
 …このようなケースは初めてじゃなかろうかと?

 時に14時08分。「井戸寺」を後にして、思うところ有り…遠回りをしつつ帰路につきます。

【第1拝】第17番札所「井戸寺」

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2007.06.29

19日目終了です。

 第17番札所「井戸寺」を後にして、思うところ有り…遠回りをしつつ帰路につきます。

 金剛杖を地面から垂直に立て、影の落ちる方向を見ます。
 えーと…。今現在14時ごろだから…影は北東14時の方向に落ちるハズ。おおまかに北の方角をつかみます。
 天気が良くないと使いづらいですが、困った時の奥義です。
 お大師さまでもある金剛杖をコンパスのように使って…ごめんなさい。

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 歩く方向が定まったところで、歩を進めます。
 近所の方とおぼしき、自転車で通行中の男性より500mlのスポーツ飲料をいただきます。
 「兄さん。これ…お接待!18番さんは国道192号線からが近いよ!」とのこと。
 「ありがとうございます。ちょっと寄りたいところがありまして…。」
 時に14時15分。突然のお接待です。道案内までしていただいてしまいます。
 お礼を申し上げて受けさせていただきます。

 遠回りになりますが、1度は国府バイパスへ出て…親戚の家を目指します。
 14時23分。到着しますが…留守です。
 アポイントも入れてませんし、ほか想定外の事情もありまして…仕方ないですね。

 これより約2Kmを南進。
 府中(こう)駅を目指します。

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 ほんの数時間前には通過していますし、残りの距離も大したことないと分かっているので、自然とペースも上がります。
 JR徳島線の線路をわたって、さらに南進です。

 時に14時55分。JR府中駅へ到着です。
 次の徳島方面の発車は15時27分です。30分ほど余裕があるようです。
 このあいだにノートをまとめます。
 デジカメはプレビューも繰り返したので、この時点で電池が切れてしまいます。ちょっと焦りますが…もういいでしょう。
 まだ時間に余裕があるので、兄に電話してみたりも…。

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 定刻の15時27分には、1両編成のワンマンカーが徳島方面へ向けて発車です。
 人がいっぱいで座れませんが…ま、短い汽車の旅です。問題ありません。

 15時40分。JR徳島駅へ到着です。
 うまくバスが連絡してたら嬉しいな。

 ばっちり連絡してます。
 15時50分。自宅近くを通過するバスに乗り込みます。
 もう、本日の短い遍路も終盤です。

 16時20分。渋滞もなく、ほか何も問題なく。
 無事に帰宅です。

 今回の遍路では、5ヶ寺とも丁寧な対応の方ばかりで感動しました。
 時々、変に事務的だったり、まれに遍路に説教している札所も見聞きしますが…まったく出くわすこともなく。
 1つ想定外のことはありましたが、特に苦痛、苦労もなくあっさり終了です。
 ま、前日の地図上でのシミュレーションでも「軽い区間」で予想されていたのですが…。

 さて、次回はどこに向いて行こうかな。

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