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2007.02.21

四国別格第4番「鯖大師本坊」(前編)

四国別格第4番「鯖大師本坊」(前編)
平成19年2月21日 15:05

 快晴。
 まだ2月も下旬なのにすごく暖かい。今年は暖冬と言われることも多く。
 午前中に雑用雑務は片付いているので何時でも出発可能。

 第2拝、16日目としてスタートです。
 前回、15日目の第23番札所「薬王寺」よりさらに南方まで進みます。
 車で別格霊場を1ヶ寺巡拝の予定です。
 13時過ぎ、恒例の出発前記念撮影の後に出発です。

 前回と同様に国道55線バイパスから、県道24号線を経由して、国道55線へ戻ってきます。
 トンネル多く。アップダウンもそれなりに…。ワインディングロードを走り抜け平野部が見え始めます。
 やはり2月だからか、希に暖かい日と言っても「歩き遍路さん」を見かけたのは1人だけ。
 なかなか気候と日程が合うことは少ないからでしょうね。暖かくなるの予想して歩いて出られる人もそうはいないと思われるところ…。

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 時に14時28分。
 出発から1時間と少々の走行の後、道の駅「日和佐」で休憩です。
 これぐらいの移動だとまだまだ余裕がありますが…ひとまず。

 10分ほどの休憩の後、再出発です。
 ここまでくれば、国道55号線を道なりに南進すると20Kmほど。到着まで半時間もかからないでしょう。
 暑くなってきたので車内ではエアコンを作動させます。2月では珍しい。

 案内板ほか広告板が増えてきます。
 国道を離れ、これまで併走してきた線路を横切ります。小さな川に架かる、造りは現代的でもアンティークな雰囲気の赤い橋を渡ります。
 程なく、四国別格第4番「鯖大師本坊」です。

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2007.02.23

四国別格第4番「鯖大師本坊」(中編)

四国別格第4番「鯖大師本坊」(中編)
平成19年2月21日 15:05

 若干の休憩の後、快走を続け到着です。
 海部郡海陽町の四国別格第4番「鯖大師本坊」です。

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 当寺の縁起を一部抜粋すると…。
 1200年ほど昔、お大師様が四国霊場を開かれた頃、この地において修行されました。
 ある朝、通りがかりの馬子に積み荷の塩鯖を乞われたところ、口汚く罵られ断られたとのこと。
 その後、馬子が馬引坂まで来た時、急に馬が苦しみだします。
 先の坊様がお大師様と気づいた馬子は引き返します。そして鯖を持ってお詫びし、馬の病気を治していただくようお願いします。
 お大師様がお加持水を与えると馬はたちまち元気になります。
 その上、八坂八浜の法生島で塩鯖をお加持すると生きかえって泳いでいったとのこと…。

 これらの由来から、3年間鯖を絶ち祈念すると願いが叶う一願成就稲荷さん、お大師さんが鯖を持った像があります。

 「お大師様を粗末に扱うと罰が当たる」系の伝説が残されているようです。
 ふと考えると、遍路の発祥について諸説あるなかの1つ「右衛門三郎の伝説」も近い雰囲気があるのかな。
 決して流布した方も恐怖をもって…どうこうは考えていなかったのでしょうけど。
 「無礼に対しては厳罰もって処する」みたいで怖すぎです。もっとも単に怖がらせるだけでなく、改心、信心の後には、奇跡が語られるのですが。
 たぶん、四国霊場の歴史の中で初期の伝説にはこの系が多いのかな?

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 さて、覚え書きに戻って。
 駐車場で降車、いつものように白衣を整え、ウェストバックを腰に巻き、デイパックを背負います。
 ふと山門のある方向が分からず悩みますが…すぐ分かります。

 立派な仁王さんの石像が番をしている山門です。
 一礼の後、境内へ臨みます。

 本堂でしずしずとお参りしていると、にわかに後方が賑やかになります。
 団体さんほどの賑わしさではなくて男性2人ぐらい?
 気にせず読経を続けます。

 続いて大師堂へお参りです。
 ふと、先ほどから賑わしい方向を見てみます。
 見たところ、男性1人でタクシーをチャーター、運転手さんの解説付きでお参りのようです。なるほど、運転手さんらしき男性の滑舌よく声の通る説明は、静寂な境内に一石を投じるかのようです。
 いや、これぐらいじゃないと運転手兼ガイドは務まらないんでしょうね。

 わたしが大師堂へのお参りを済ませた頃、お客さんらしき方が本堂へお参りしていたので運転手さんは暇そうにしています。
 もれなくカメラマンお願いしてしまいます。

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 納経所へ向かいます。
 あら?お茶の時間のようです。そう言えば15時台ですね。
 1人の女性の方が窓口まで出ておいでです。
 「お休みのところ恐縮です。」声をかけてしまいます。いえ…他意はないんですよ。嫌味に聞こえてたら悲しいな。

 朱印を押し、筆を走らせ。
 無事に納経のしるしをいただきます…。
 のハズですが。
 筆を走らせている途中、先ほどの運転手さんらしき男性が駆け込んできて「…(よく聞き取れない)のお札よろしく!」と言いながら、千円札を何枚か窓口に投げ込んで走り去っていきます。
 「おいおい…そんな乱暴に買い取っていくようなので御利益あるの?」と口から出かかったけど我慢。すでに姿も無いし。
 納経所の女性の手元が狂わないか…少し心配してみたり。

 ひとしきり終わったところが、特に交わす言葉もなく。
 「今日は暖かいですねぇ」「風が強いですねぇ」ぐらいのこと。
 時にノリの悪い時もありますね。女性は早くお茶に戻りたかったのかも知れません。長く居座るのも野暮そうです。

 無事に納経のしるしをいただきます。
 納経所を後にして、しばし散策です。

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2007.02.25

四国別格第4番「鯖大師本坊」(後編)

四国別格第4番「鯖大師本坊」(後編)
平成19年2月21日 15:05

 お参りを済ませ…納経所を後にして、しばし散策です。
 到着した時から気になっていた案内板がありました。

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 「お山の八十八ヶ所」です。ご丁寧に「お山の」の部分は赤字で目立つように掲げられています。
 よく見られる「ミニ八十八ヶ所」に類するものだと思われますが、山にあると考えます(そりゃそうだ)。

 コンクリで固められた誘導路に沿って登り始めます。
 なだらかに高度が上がります。
 先ほどお参りした「鯖大師本坊」を左手に見ながら、さらに登ります。

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 灰色の登り道は短く終わり、これから久方ぶりに土を多く見ます。なま土を歩くのは久しぶりかな?
 この時点で「どれほど登るのか?」見当がつきませんが、尾根伝いに登っていっても大した距離ではないと予想します。
 …最近は運動不足なので、あまり急だったり長距離だったりすると体がビックリしてしまいます。

 さて、分岐点です。
 左手に「石段があって神社のお社」、そして右手に「なだらかに土とブロックで造られた段」です。
 多くの場合、お社のほうは目的地へ直結。なだらかなほうは遠回りになっても、緩やかに目的地に辿り着くハズです。
 …後者を選択してしまいます。軟弱だな。
 日程の見通しとか気分によっては、最短を目指したり、神社へお参りも良いかも。

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 なだらかに尾根伝いに登る道沿いにご本尊が祀られています。
 逆打ちのような感じですか?

 一見、ブロックなども埋められ1本道に見えるものの、ショートカットが定着した痕跡があったり、消え入るような脇道…先は行き止まりですが…などなど、油断をすると迷ってしまいそうな雰囲気もあります。
 短いながら緩急併せての山道もあって、遍路の雰囲気を垣間見ることも出来ます。

 「迷っても、お大師様の思し召し。修行の時間と思い有意義に使いなさい。」
 「山谷、平らを悔いたり、嫌ったりしたらいけないよ。楽しまないとね。」
 時に聞き及んだことを思い出します。
 …そんなに過酷なルートでもないのですけど。

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 少し登ると展望台です。
 広く太平洋へ臨みます。

 青い空の中に出羽島が見えます。
 遠いようで…近いような。
 また機会があれば宿泊付きで行きたいな。お魚も食べたいな。その時には、四国遍路とは別の話にしないとね…。

 展望台から、さらに遠くを臨みます。
 太平洋、そして広く広がる青い空。
 毎度のことながら、海、山、谷で衝撃を受けると改めて自らの小ささを再確認するものです。

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 納得したところで、元来た道を戻ります。
 どういうことか…足下を滑らせ、何メーターか滑り落ちます。
 幸いにも転がらず、カメラをかばいながら…上体を固定しつつ丸まって止まります。
 足首でも捻りそうですが、体に何もダメージ無し。
 …セーフ。

 土埃をはらって立ち上がります。
 改めて下り道です。

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 山道を下り、境内まで戻ってきます。
 降りきったところでご夫婦に出会います。今しがた到着の様子で、少し急いでいるようです。
 うーん。。。
 どこかで会ったような気がするんですけど…。遍路してても、たまにそういう感じがする人っていますね。本当にどこかで擦れ違っているのかもしれませんが。

 散策も時間をかけたので、だいぶん納得してきました。
 時に16時03分。帰路につきます。往路と同じルートを逆に辿ります。
 途中、コンビニで休憩したり、渋滞につかまったりしたものの…。
 ほか大きな問題もなく18時前には無事に帰宅しました。

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