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2006.06.03

【第2拝】第10番札所「切幡寺」

【第2拝】第10番札所「切幡寺」
平成18年5月22日 13:45

 第9番札所「法輪寺」を後にして、元来た道を戻り農道を西進します。
 大まかな方角は分かっているものの「協力会シール」が要所に無いので不安になってきます。
 こういう時は、例えば「あの角まで歩こう!」と思っていても…なかなか近づいてこなくて遠く感じるものです。

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 30分ほど歩いたところで「無料お接待所」です。
 とりあえず、道は間違えていなかったようで…安心します。
 デイパックから、カロリーメイトと袋状エネルギー飲料を取り出し義務的に消費します。そう言えば昼食がまだでした。
 甘いものばかりでは喉が渇きそうなので、ポットの冷えた水をいただきます。

 10分ほどの休憩の後、「さて続いて歩こう!」と思ったところで…。
 遠くから金剛杖に付いている「鈴の音」が遠くから聞こえてきます。
 しかし方向が、わたしが今まで歩いてきた方向とは違うようです。わたしの進行方向から近づく「逆打ち」でもないです。

 先ほど「法輪寺」で別れた、明石からのご夫妻と再会です。
 思わぬ方向から訪問でビックリします。
 確か?ご夫妻は、うどん屋さんに入っていかれたハズ?わたしはココでは大して休んでもいないですが…。
 早くも追いつかれてしまう?

 簡単な再会の挨拶の後。
 「いやぁ…わたしは気持ち遠回りしてしまったようです。保存会のシールが見あたらないので不安になっていたところです。これで安心しました。」と続けます。
 「そうですか?」ご主人、わざわざ地図を出して確認してくださいます。
 やはり、2通りのルートがあったようです。

 改めて、これからの予定など遍路話になります。
 「11番さんはあきらめつつあります。10番さんを14時には出ないと厳しいですが…もう13時を大きく過ぎてるんですよね。」この話題で展開します。
 「わたしどもは10番さんの近くで宿を採りました。昨日の終了間際に予約しました!」とのこと。
 「なるほどぉ。手堅い。」
 「わたしは、11番さんまで行けたら区切りが良いのですが…。」
 ほか、吉野川を渡るルートのこと、山を越えるルートのことなど話題は広がります。

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 「お気をつけて!」と声を掛け合ってお別れです。たぶん、またすぐに再会のことでしょう。
 「お先にどうぞ!」と見送られます。わたしは、あちこちで立ち止まって写真を撮るので、少し先に行っておかないとお互いのペースが乱れる元になってしまいます。
 それに、ご夫妻と一緒に歩くのも野暮と言うものです。
 時に13時20分。「無料お接待所」を後にして続けて歩き始めます。
 気がつけば、県道139号線を東進しています。

 第9番札所「法輪寺」を後にして、「無料お接待所」を経由、約4Kmを1時間15分ほどで到着です。
 阿波市観音の第10番札所「切幡寺」です。

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 山門で合掌、さらに参道へ望みます。
 駐車中の車を横目に進みます。
 さて、ここから333段の石段です。第1拝の時には、駆け上がって大変なことになったことが思い出されます。
 この時点で…けっこうグロッキーです。

 後方から静かに近づいてきた軽四セダンが、不意にわたしの横で止まります。
 「歩いて登る?乗ってく?」
 これまた、思いがけず男性より声がかかります。
 遠慮なく…お願いします。「お赦しの車」ということで…よろしくお願いします。
 さっくり石段をパスしてしまいます。営業車の駐車場あたり、境内まであと少しの地点まで送っていただいてしまいます。
 何度もお礼を申し上げます。

 その間に、団体さんのマイクロバスが次々に到着です。
 ドタバタのうちにお別れします。

 イソイソと駐車場からの段数少ない石段を登ります。
 境内は人多く…賑わしく。
 先ほどお世話になった軽四セダンおじさんは団体さんに混ざっています。先達さんでお世話されてるのかな?
 「あー!特製納め札」を差し上げるの忘れてました。
 もう…今さらなので失礼ながらそのままです。お忙しそうですし…。

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 別の団体さんの参拝が終わり、一段落した後へ続きます。
 順当に本堂、大師堂と参拝します
 納経所へ向かいます。特に変わりもなく納経いただきます。

 納経所前のベンチに腰をかけます。
 若い男性と遍路話になります。たまたまその時、遠目に明石のご夫妻が到着する様子が見えます。

 島根から仕事で徳島に滞在中とのこと。出身地では多くの寺院めぐりをされたとのことです。
 お若いのに寺院に興味がありそうな方です。
 本日は早朝より1番さんから自転車で巡拝されていて、これから11番さんへ向かう予定だそうです。
 しばし、順路、近道の話題へ。
 ひとしきり盛り上がったところで、特性納め札を差し上げて解散です。
 お互いに「お気をつけて!」と声を掛け合って別れます。

 明石のご夫妻…奥様から声がかかります。
 「さっきのお兄さん自転車やってね!」先にお話したことがあるようですね。
 「そうそう!今から11番さんだそうですよ!わたしはあきらめました(笑)」
 ほか、これからの予定などの話題へ。夕方の遍路話はこの方向が多くなります。

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 恒例の到着記念撮影です。
 久々に…こちらから提案するでなく、先にデジカメを手渡されお願いされます。
 お互いのデジカメを交換して撮り合いです。

 お互い「お気をつけて!」声を掛け合ってお別れです。
 「これも何かのご縁」と納め札を交換します。

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 時間的に11番さんは難しいなぁ。吉野川南岸で1泊して続けようかな?
 とくに慌てるでなく、しばし散策します。
 撮影枚数もどんどん増えます。

 ベンチに戻ってボォーっとします。
 となりに妙齢の女性たちが座ります。みのもんたさんの言う「お嬢さん」たち(失礼)ですね。
 納め札の交換会を始めたようです。
 大急ぎで書いている方もいます。

 「わたしは印刷してしまいました!」1枚差し出して、声をかけてしまいます。
 「わぁ!ブログしてるですねぇ!」
 恥ずかしげもなく話題の中心になってしまいます。
 ほか、「写真が増えますよねぇ?」から話題が広がります。
 「第1拝はポケットアルバムで10冊越えましたよ。」わたしの話から…。
 「それぐらいなりますよね~!」
 ひとまず、オチがつきます。

 「納め札1人だけ差し上げて…他の人にあげないのもね~。」
 調子に乗って、同席の方全員に渡してしまいます。
 お互い「お気をつけて!」声を掛け合って解散です。

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 時に15時15分。「切幡寺」を後にして、第11番札所「藤井寺」へ向かって歩き始めます。
 登りはパスしてしまった石段を下ります。
 山門で合掌、退出です。

 もう、11番さんは無理みたいです。
 泊まろうか?打ち止めにして帰ろうか?
 とりあえず、川島町へ歩くまでに考えることにします。

【第1拝】第10番札所「切幡寺」

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2006.06.04

【第2拝】「切幡寺」から「藤井寺」へ

 「切幡寺」を後にして、第11番札所「藤井寺」へ向かって歩き始めます。

 時間的に11番さんは無理みたいです。
 宿を取って明日の最初に参拝にしようか?打ち止めにして帰ろうか?
 とりあえず、川島町へ歩くまでに考えることにします。

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 県道237号線を南進です。
 これまでの賑やかさから打って変わって、道中で出会う人もなく1人での進行です。

 予想していたより案内板も多く、交差点でも迷わず進むことができます。
 さて、1つ気がかりなことが…。
 財布の中が相当に心許ないことになっています。どこかで補給しないと…宿どころか、より少額の食費、交通費もままなりません。
 話では遍路道の途中にあるそうですが…。

 難なく郵便局を見つけることができます。資金調達も完了です。
 わたしはメインバンクは銀行ですが、こういうときは郵便局が便利ですね。

 よくある風景、変化の少ない路地をポトポト歩を進めます。
 「吉野川を渡ります」の案内板から、程なく土手が見えてきます。
 これから、まだまだ先が長いんですよ。

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 まず1本目の潜水橋へ。

 潜水橋とは、水位の上昇で水没して通行できなくなる橋です。地方によって呼び方は違うそうです。
 なぜ?そんな不便な橋を?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが…これは先人の思案の上の…苦肉の策なのです。
 その昔、川の岸から岸へ「渡し船」が至る所で運行されていた頃、悪天候で通行は止まり、時には大事故になることもありました。

 立派な橋を多く架けられれば良いのでしょうけど、なかなかそうはいきません。
 そこで、建設費用が割安な潜水橋が次々と架けられることになりました。昭和20年代から30年代のことだそうです。
 「渡し船」が止まるぐらいの悪天候では潜水橋は渡れます。それ以上の大水になると水没しますので、その時は遠回りして大きな橋から渡ります。

 潜水橋は水没時を想定して、水の抵抗が増えるようなものは付いていません。
 もちろんガードレールなんか無いです。
 橋の幅も狭いことが多々あります。
 水没していない平常時でも、車で渡るのは怖い橋もあります。

 歩きの場合は、全然へっちゃらです。水没時はダメですよ。
 たまに車が来たら慌てますが、所々に逃げられるようになっているので…運もありますが何とかなるでしょう。

 中州を歩いていきますが、これが…なかなか退屈な。
 「切幡寺」から「藤井寺」への12Kmの行程で、中州を歩くのは1.5Kmほどと短いのですが、決して風光明媚なわけでもなく、歩いても歩いても先に進まないような感触を覚えます。
 「間に合わない」のを承知しての進行なので、モチベーションが下がっているのもあるかも知れません。
 これが朝の早い時間なら感想も違ったのでしょうか?

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 しばらく進むと分岐点です。
 真新しい案内の石柱の横に、年季の入ったものも並んで立っています。
 古い方は良く読むと「桟橋」の文字が見えます。
 「右は車道を道なりに」「左は渡し船の桟橋」と指しているようです。
 渡し船が無いのは承知なので、ここは迷わず車道を道なりに。記念碑的なものとして残しているのでしょうか?

 2本目の潜水橋です。
 これを渡ると、吉野川の南岸に辿り着きます。
 渡る途中に車と擦れ違って…少々慌てます。

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 時に16時49分。潜水橋を渡りきり土手を登ったところで、後ろを振り返ってみます。
 これは…よくぞ歩いてきたものです。
 ほんの1時間半ほど前に滞在した「切幡寺」の方向、讃岐山地が遙か彼方に見えます。歩けば結構歩くものだと我ながら感心してしまいます。
 ただ、あと10分では…例えタクシーを拾えても、車のお接待があっても「間に合わない」ことが確実なものになります。

 少し進むと休憩所です。
 他の方の遍路記で利用された記録も見かけますが、わたしは今回のところ…通過です。
 次回は何時になりますやら…。

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 案内板、保存会シールに従って進みます。
 住宅地を抜ける路地を歩きます。
 JRの線路と交差する地点で17時ちょうどです。
 距離を多く残しての「時間切れ」です。あと30分あれば行けたかな?

 歩きながら考えてきたりもしましたが…打ち止めにする決心がつきました。最寄りのJR駅から帰路につきます。
 「JR西麻植駅」「JR川島駅」どちらかが近いハズです…。
 兎に角、国道192号線まで出ないことには見当がつきません。
 さらに歩きます。

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2006.06.10

9日目終了です。

 時間切れ地点を通過して、国道192号線への合流地点に辿り着きます。
 自販機の多く立ち並ぶ一角に立ち寄ります。
 きっと、場所柄から…お遍路さんの利用が多そうです。ちょうど水物が尽きそうな距離です。

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 この付近から国道192号線を跨ぎ、東南東へ細い路地を辿れば第11番札所「藤井寺」へ近づくことが出来ます。
 今回は、時間切れもあって断念しました。

 さて、一休みです。
 「JR西麻植駅」「JR川島駅」のどちらが近いか良く分かりません。
 「吉野川遊園地の観覧車」も遠くに見えましたが、確か?西麻植駅は遊園地の近く…だったハズ?
 線路越しに…あれだけ遠く見えたのであれば、人が通れる道を辿るともっと遠いハズ…?

 自販機地点で方向転換、JR川島駅を目指します。
 ついでですので、往路の途中にある「川島城」を眺めにいきます。
 なんとなく…人の気配がしません。
 「本日閉館」のようです。

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 ポトポト歩きます。
 川島駅へ向かう遍路は、そうは多くないと思われるので…もしかして目立ってしまったかも?
 上り坂も途中にありましたし、最後の最後になかなかの苦難です。

 川島城からの坂を下ってしまえば後は平坦路です。
 郊外によく見るスタイルの商店街を抜けると、程なくJR川島駅です。
 時に17時34分。これより汽車を待ちます。部活の帰りかな?学生さんが何人か待っています。
 けっこうな待ち時間の後、徳島線上りへ乗車です。

 JR徳島でひとまず下車、いつもはバスに乗り換えるところですが…今回は連絡する汽車に乗り換えます。
 これをやると…かえって高くつくので、本当はこのルート使いたくありません。

 自宅から最寄り駅で下車です。
 さて、タクシーもいないことですし歩きましょうか…。
 ものすごい疲労感がありますが、歩いて歩けない距離でもないし。今日の行程から言えば微々たるもの。

 明日も歩く訳じゃなし。これから宿、食事の準備を自前でする訳じゃなし。
 「歩きましょう。。。」
 と思ったところ空車のタクシーが到着です。
 迷わず手を挙げ、乗り込みます。

 一見、重装備に見える遍路が乗車してきたので、運転手さんを驚かせてしまったみたいです。お遍路さんが降りる駅ではありませんし。
 「これから…お帰りですか?(緊張)」運転手さん
 「そうですけど、今日1日の区切りなんですよ。」わたし
 一挙に緊張が解けます。

 わたしは、よほどヘロヘロしていたのでしょう。
 1日では見た目そんなに汚れてない…そして疲労感満々。結願ぽい?

 阿波弁で言う「すっぺらこっぺら」続きながら進行です。
 「今日は8番さんから11番さんまでのつもりが行けなかったぁ!」
 「家まで歩こうかと思っていたけど…ダメぽい。」
 あたりから。
 運転手さんも詳しいようで。慰めてくださいます。

 程なく、自宅付近まで送っていただけます。
 備忘録には不十分ですが、敢えて今回は到着時間など省略しました。

 結局、カロリーメイトと袋状エネルギー飲料だけで1日活動しましたね。
 これは良くないなぁ。。。

 今回の区切りが、よろしくないので…次回の予定が悩ましいところ。

 ※後日談、方向転換地点からだとJR西麻植駅がずっと近かったようです。

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