四国第5番奥之院「五百羅漢」後編
四国第5番奥之院「五百羅漢」後編
平成18年2月9日 16:15
四国第5番奥之院「五百羅漢」を後にして、山門で合掌、退出です。
石段を下りてきます。第5番札所「地蔵寺」へ戻り納経所へ向かいます。
この節、不思議とご縁のある地蔵寺さんですが、五百羅漢さんの後編として記します。


2つの寺院の境内を合わせた広大な範囲を、ぐるり一周してきたようです。
よく見覚えのある境内ですが、季節の移り変わりは前回、前々回とは違った表情を見せます。
日の高いうちに、しばしの散策です。
銀杏の葉はすっかり落ちています。


納経所へ向かうと、先客さんを中心に…困った様子で賑わしく。
お話の方は、若々しい雰囲気からは想像できない…少々の白髪まじりの女性です。
話し方、輪郭が知人に似ていて少しドキッとします。
デイパックを降ろしながら、なにげに聞き耳を立てていると「6番さんの宿坊が…」「時間が…」あたりが聞こえてきます。
けっこうな時間ですので、思わず声をかけてしまいます。
「もしかして?時間に間に合わないとか?」
「そうなんですけど、6番さんの宿坊に予約したものの歩いて続けたいとのことで…。車ですか?」納経所の方から。
「車です。わたしは今日はココで終わりにするので…寄り道はどうとでもなります。まだ距離ありますが、歩いて続けられるのですね…。」
同時進行で、ご本人は電話で安楽寺宿坊へ到着が遅れることを伝えているようです。こちらは何とか話がついたみたいです。
かの女性曰く。
「頼りなさそうでゴメンナサイ!」
「いえいえ…乗ってとあまり勧めるのも失礼ですし。」かえって気を遣わせてしまい恐縮です。
「お気をつけて!」お互いに声を掛け合います。
「奥之院さんの納経はこちらでお願いできます?」納経所の方に尋ねます。
「はい。こちらです!」
納経帳を預けて、しばし待ちます。
程なく仕上がった納経帳を受け取ります。

納経所の方にお礼を申し上げ後にします。
その後、しばし境内を散策。
本日の予定は終了しましたので、これまで以上に思う存分ウロウロと。
仁王門で合掌、退出します。
車まで戻ってくると、先ほど納経所で出会った女性が出発直前です。
「お気をつけて~!」
距離がありましたので、大きな声で…見送ります。
「もらってください!」呼ばれます。
何かと思い近づいていったところ…。
折に入った料理、弁当ですね。
曰く「もう食べる場所もないし、捨てるのは失礼ですし…。」
続けて「おにぎりは頂きましたが、後はさわっていませんので。」とのこと。
「荷になってもいけませんし…遠慮なく。」伝えます。
デイパックから取り出された袋を受け取ります。
忘れずに「納め札」も差し上げます。
「ご丁寧にありがとうございます。わたしのほうから差し上げなくてはいけないぐらいなのに…。」
ひどく恐縮されていますが、別にわたしはゴミを引き受けたわけでは無いのですから、気にしなくても良いのにとも思いつつ。
しばし、「助かりました!」「いえいえ…。」みたいな話が続きます。
「お醤油で車を汚さないように気をつけなさいね?」母から子、姉から弟に語るように。
「ん?醤油?大丈夫ですよ。袋もしっかりしてますし!」
改めて、お礼を申し上げて見送ります。
お互いに「お気をつけて!」声を掛け合います。
時に17時05分。車遍路らしからぬエピソードを残して、四国第5番奥之院「五百羅漢」、第5番札所「地蔵寺」を後にして帰路につきます。


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