« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »

2006.02.10

第2拝、7日目スタートです。

 平成18年2月9日。
 第2拝、7日目としてスタートです。

 晴れ時々曇り。
 めまぐるしく流れる雲が、庭越しの窓から差し込む光量を不定期に変えていきます。
 時折に雲間から見える冬らしい澄んだ青空、耳に入る風音が外の寒さを語ります。

 午前中に家の雑用は片付けたものの…昼食はまだです。
 ウィークデイなので12時台に飲食店に行くのも億劫で、買い置きで腹の足しになりそうなものも無く。とりあえず、牛乳をゴクゴク飲んでおきます。
 午後になってから、一見は穏やかに過ごしつつ。
 実際のところネット以外にすることが思いつかない、怠惰で不毛な時間が過ぎていきます。

 「さてと行きますか…。」
 いつまでもダラダラできません。

 携行品の点検をします。
 納経帳はデイパックに入っています。
 ロウソク、線香、納め札に不足はありません。数珠は左腕へ。
 外は寒そうなので少々の重ね着をして、その上から「巡礼用の白衣」を着ます。輪袈裟も忘れないように。

 今回は思うところがあって、車での巡拝です。
 ウェストポーチ、デジカメ他、行動中に必要なものを手早く車に積み込みます。
 寒い車庫で恒例の「出発前記念撮影」です。

 時に13時15分。
 少し長めのアイドリングの後に出発です。
 ひとまず第1番札所「霊山寺」を目指します。12月にも素通りしてますね…。

 徳島本線料金所を通過、徳島自動車道を西進します。13時52分、藍住IC流出です。
 県道1号線を北進、続いて県道12号線を東進です。
 往路のここまで、判で押したように毎回お馴染みになってしまいました。
 短い区間でしたが、ラクティスのクルーズコントロールなぞ使ってみたり。

 高速道路を走行中、ごく少ない雪がフロントグラスへ流れ着きます。
 積もる気配など全くない、刹那で消えてしまう雪でありましたが…外気を想像して凹みそうになります。
 いえいえ…今日だって歩き遍路されてる方はいるんです。快適な車内から外を見たぐらいで凹んでなるものですか。

IMGP0984

 14時02分。
 鳴門市大麻町の第1番札所「霊山寺」です。
 すっかり快晴です。寒さも思うほど厳しくなくて良かった…。

 ちょっと遅めの昼食です。
 「門前一番街」で…うどん食べます。細い麺でちょっと珍しいタイプかも?
 お参りは次の機会でということで…またもや失礼しました。

 続いて、四国第1番前札所「十輪寺(談義所)」へ向かいます。

IMGP0988

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.17

四国第1番前札所「十輪寺(談義所)」

四国第1番前札所「十輪寺(談義所)」
平成18年2月9日 14:33

 第1番札所「霊山寺」を後にして、県道12号線を東進します。
 ほんの少し進むと進路は南東へと変わり、変わった形の交差点へ臨みます。
 一瞬、悩みますが…直進の方向、細い路地へ。
 踏切を渡って、続いて小さな橋を渡ると間近です。
 約1.2Km、5分足らずで到着です。
 鳴門市大麻町の四国第1番前札所「十輪寺(談義所)」です。

 当寺は白雉2年(651年)に、霊験によって導かれた智光律師により、地蔵菩薩が刻まれ建立されたとのことです。
 その後、当山に訪れた弘法大師空海によって、失われた地蔵菩薩が再び刻まれ、そして四国八十八ヶ所を談義したことに由来して「四国霊場開創 第一番 前札所(談義所)」と呼ばれるに至ったと伝えられているそうです。

IMGP0989

 駐車場は境内にあるようです。静かに車で進入します。
 他に参拝者はいないようで…降車してから黙々と身支度、携行品の準備などします。
 いきなり境内で車を降りてしまいましたので、1度、路地まで歩いて戻って山門で「お迎えありがとうございます。」と合掌として入り直しです。

 路地まで戻ってくると、旧日本海軍の飛行帽に似た…耳当て付きの帽子をかぶった初老の男性に出会います。
 さて?
 そのような…お歳にも見えませんのですが。きっと似た別の帽子なのでしょう。
 ご近所の方でしょうか?
 十輪寺に隣接している墓地の遠くを眺めている様子です。

 わたしの気配に気づかれたようで、こちらに向き直られます。
 改めて「こんにちわ!」と声をおかけします。
 飛行帽おじさん、一瞬の驚きの後、笑みいっぱいで「こんにちわー」と近づいておいでです。

 「歩いてお参り?」「このお寺、よく知ってたねー?」
 続けてのご質問です。歩き風の装束なので興味津々かも…。
 「それが…今日は車なんです。2回目なのでなるべく歩くように心がけてます。」
 「奥の院さん、別格さんも行くようにしてますので、聞いたり調べたりしてます。」
 お答えしたところ、ひどく感心させてしまって恐縮です。
 しばし、門前で遍路話が続きます。

 飛行帽おじさん曰く。
 「わしも1回は回ったけどな…。」
 「歩きのお遍路さんで小説書いてる人、50代で早くに亡くなったりするが…野宿で木の根を枕にするような生活は体に良くないのかな?」
 答えに困ってしまいます。
 「いや~どんなものでしょ?仏さんに好かれて…現世の修行はもういい。なんて呼ばれてしまったのかなぁ?」
 こればっかりは「答えが無い」ので、お茶を濁したに等しかったかも知れません。
 「いくら呼ばれても現世で生きてナンボじゃよ。お互い頑張らな!」飛行帽おじさん。
 「そういうことです!」
 おじさん、ご丁寧に重そうな帽子を取って一礼の後、見送ってくださいます。
 「お気をつけて!」
 「ありがとうございます!」

 …そんな深遠な話題になるような…シケた顔してたのかな?きっとしてたかも。
 仮にそうであっても、飛行帽おじさんとの話で一挙に顔面も弛緩したでしょう。

IMGP0990

IMGP0991

 改めて、山門で1礼の後、境内へ臨みます。
 綺麗に砂利の打たれた広い境内では、地蔵堂、本堂、庫裡と並びます。

 地蔵堂の前で読経します。
 いつに無く正式に。ただ、たどたどしく。

 納経いただきたく、玄関先でピンポン鳴らします。
 「納経お願いします。」
 まもなく、奥様からのお出迎えです。
 玄関から案内されたところ、粋な感じの来訪者用の和室です。
 納経帳をお預けします。
 しばしの時間、奥の間で筆を走らせ、朱印を押してと集中してくださっている様子です。
 時折、朱肉を判につける音が響きます。

 仕上がった納経帳を受け取ります。
 お忙しそうなところ大変に恐縮ながら、雑談を持ちかけてしまいます。
 「一番最初の頁に納経いただきたかったですが…。」「前札さんは行かないと!と聞いたりしました…。」
 奥様曰く。
 「留守がちなもので、納経までに何度も来ていただいたりすることも有るようです…。」とのこと。
 「最初でご縁があって良かったです!」
 お礼と共に伝えます。
 …お寺さんも大変なんですね。

 「途中、お休みの時にどうぞ…。」
 お茶から、お菓子からたくさんのお接待をいただきます。
 納め札を差し上げて、改めて納経所を後にします。

 散策も含めて、かなりの長時間を滞在したようです。
 時に15時19分。名残惜しみつつ「十輪寺(談義所)」を後にします。

IMGP0992

 さて今回、十輪寺さんでの納経は「奥之院霊場納経帳」の3頁目にいただきました。
 後から思うに「八十八ヶ所霊場納経帳」の2頁目にいただくとより美しかったかな?とも。
 1頁目は高野山奥之院です。2頁目に前札所。続いて3頁目から第1番札所とすることが出来たところです。
 特に後悔はしていませんが、また機会が有れば…。

 続いて、四国第5番奥之院「五百羅漢」へ向かいます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.02.23

四国第5番奥之院「五百羅漢」前編

四国第5番奥之院「五百羅漢」前編
平成18年2月9日 15:52

 四国第1番前札所「十輪寺(談義所)」を後にして、元来た道を戻ります。
 県道12号線を西進、第1番札所「霊山寺」前、第2番札所「極楽寺」前、板野駅前と通過のルートです。
 徳島自動車道の高架線をくぐると間近です。
 コンビニに寄り道したり、約9Kmを30分ほどで到着です。
 板野郡板野町の四国第5番奥之院「五百羅漢」です。
 駐車場は第5番札所「地蔵寺」でお借りします。

IMGP0998

 降車して、白衣を整え、持参物の準備をします。デジカメのメモリー残も確認したり。
 デイパック、ウェストポーチは少し大げさ…車の時は山谷袋が良いのかな?

 すぐ車道に歩いて戻るつもりですが、ここまで来ましたので地蔵寺さんの仁王門へ臨みます。
 平服にデイパックの…歩き遍路風の男性に出会います。
 カメラマンお願いしてしまいます。快く引き受けてくださいます。
 お礼を申し上げて別れます。
 きっと、これから地蔵寺さんにお参りでしょう。

IMGP1000

 車道を歩いて、五百羅漢に向かいます。
 この近くは何度か歩いているので、迷わず入り口に辿り着きます。
 さらに進むと、奥之院の境内です。

 地蔵寺と奥之院を繋ぐ門で、先ほどカメラマンをお願いした男性が、門の向こうで困っている様子です。
 「あら?どうしました?」です。
 予想外の再会に驚きます。地蔵寺さんの境内を通って近道されたのかな?

 よく見ると、わたしの側…奥之院への往路からしか門の閂が動かせないので、地蔵寺境内側からは出られないようです。
 コソッと閂を外します。門を動かそうとしますが…重い。
 「ん?ん?重いですよ?動きません。」と伝えます。
 「大丈夫です。」と両腕に力を入れて動かそうとしています。1人通れるぐらい開きます。
 無事に裏門を抜け、奥之院への往路へ出ておいでです。
 元の通り、門を閉めて閂をかけます。

 その後、歩を同じくして奥之院「五百羅漢」へ向かいます。
 短い道中ではありましたが遍路話へと。
 「この厳しい時期に大変ですよ。わたしは地蔵寺さんへは暖かい時期に来てしまいましたが…。」あたりから。
 「この時期しか休みが取れなかったもので。」とのことです。
 「なるほど。」遠方からのご様子ですし、まとまった休みになると難しそうです。
 「そちらのお遍路さんの服装は正式なものですか?」ご質問です。ちょっとビックリします。
 「かなりの略式です。忘れ物もありますし。」お答えします。
 そんなこんなで残り少ない往路を進みます。

IMGP1010

 「五百羅漢」です。
 拝観料を納め、歩を進めます。
 広い境内を半周以上する長い回廊に、等身大の木像が並び立ちます。
 読経を始めたあたりで、先の男性とはぐれてしまいます。

IMGP1008

IMGP1009

 薄暗い回廊を進みます。
 木像は表情様々に。穏やか、怖く、にこやか、厳しく。
 参拝者それぞれに、心に映る場面もあるかも知れません。

 回廊の終点では、お大師様からのお出迎えです。
 経を挙げ、納め札を入れ境内へ戻ります。

 続けて、第5番札所「地蔵寺」へ戻り納経所へ向かいます。

IMGP1013

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »