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2004.11.12

第44番札所 「大宝寺」

第44番札所 「大宝寺」
平成16年11月4日 08:55

 昨夜の泊地、道後の町を後にします。
 いくつか県道を経由、国道33号線に入ります。しばらく南進すると、上り坂になり急カーブも増えてきます。
 見る見る高度は上り、松山市の街並みは遠くなります。
 峠を越えると、上浮穴郡久万町のメインストリートは間近です。郵便局のATMにご用です。国道沿いですので簡単に見つかり立ち寄ります。
 ここまで1時間少々です。

 少し戻って、県道12号線に入り山へ向かって走ります。
 案内の看板があるので、大宝寺への山道の入り口はすぐ分かります。少し走るとすぐに駐車場です。
 降車して、白衣の乱れを正し、手早く杖、ズタ袋を持って…デジカメはポケットに押し込みます。
 案内板を見ずとも雰囲気で寺院の方向は分かります。車道をゆっくり歩き始めます。
 林に近づくと空気が変わるのを感じます。もう早朝とは言えませんが、朝の木々、土、水の清々しい香りを存分に吸い込みます。

 土産物屋さんがあるのは、遠目からでも確認出来ていました。
 通り過ぎるときに、お店のおばさんに「おはようございます。」と挨拶させていただきました。
 ついでと言っては何ですが…賽銭に使う1円玉が心許なくなっていたので、買い物もしないのに…両替をお願いしてしまいました。ごめんなさい。
 快く「どうぞどうぞ1円玉は売るほど有ります。」と引き受けてくださいました。
 とりあえず財布から、残っている20円を出しておきます。

 どこかから、買い物袋いっぱいの小銭を持ってきてくださいます。…いえ、そんなに沢山は…。
 先に見えられていた、お遍路のおばさんも「わたしもいっぱい有る。」
 お2人で別の買い物袋にジャンジャン1円玉、「ご縁がありますように…」と5円玉を入れていってくださいます。
 わたしは「あら?あら?」と慌ててしまいます。
 ひとしきり入ったところで、お2人に10円ずつお渡しします。財布の中身は10円の上がいきなり千円札でして…これを出すとかえって失礼かな?と…。
 どう見ても、買い物袋の中は10円や20円ではありません。朝から恐縮です。

 落ち着いてから「どうぞ…ごゆっくり。ゆず湯どうぞ。(ゆずの果汁を白湯で割ったもの。風呂に非ず。)」
 3人でくつろいでお話です。
 わたしは、昨日からの遍路のお話と、徳島から来ていることなどが話題です。
 お店のおばさん曰く「大阪の男性で、300回を超えて巡礼している方がいます。前は週に1度寄っては『お母さん機嫌良いで?』と声をかけてくれたもの…今は歩いて回っているそうな…。」
 お遍路のおばさんとわたしの2人して、「へぇ~!それはすごい!」と感嘆します。
 しばし、その方の話題で盛り上がります。

 一息ついたところで、お2人にお礼を申し上げて、「またのご縁を…」と納め札を差し上げます。
 お店のおばさん、袋から「錦の納め札」を2枚取り出し、遍路のおばさんとわたしに1枚ずつ分けてくださいます。「錦の納め札」の話は聞いたことが有りますが、見るのは初めてです。
 曰く「先の話の方のです。大宝寺で話を聞いたと記して頂いて…ハガキ出してあげると喜びますよ。」とのこと。
 「なるほど…そういうものなんだ。」納得してしまいます。
 ちょうど通りかかった方に、3人のところを記念撮影して頂きます。
 改めてお礼を申し上げて「大宝寺」へ向かいます。朝から快調の予感です。

skk88_44_1.jpg

 車道もう少し歩いてから、杉林の中に分け入るような山道へ入ります。
 斜面は少々きつくて、木の根、小さな岩など露出しているところが有りますが、それほど歩きにくいことは無いと思います。
 息が上がりながら少し登ると、大きく立派な仁王門です。
 仁王門では、ほかの寺院で見慣れた大きさより、さらに巨大な草履に驚きます。

 仁王門で合掌。境内へ入ります。
 手洗鉢で手を洗い、口を濯ぎ清めます。
 石段を登り、立派で重厚感滲ませる本堂で参拝します。
 右手奥へ進み、新しく見えるのに雰囲気漂わせる大師堂で参拝します。
 小さな団体さんを見かけますが、賑わしいと言うこともなく…わたしも含めて皆それぞれに静寂に溶け込むようです。

skk88_44_2.jpg

 納経所へ向かい、納経頂きます。
 納経帳をズタ袋に納めてから、しばらく納経所の方とお話です。
 最も印象に残っていることに、曰く「ここ44番で半分来たことになりますが、距離では3分の2来ています。残りも頑張ってください。」とのことです。
 「ゴールが見えてきました。ありがとうございます。」とお礼申し上げます。
 「お気をつけて。」と声をかけて頂いて、納経所を後にします。

skk88_44_3.jpg

 名残惜しく…しばし境内を散策します。相当の長い時間歩いていたようです。
 「お迎えありがとうございました。」と仁王門で合掌。「大宝寺」を後にします。

 山道から車道と下って行って、先ほどのお店でまた「ゆず湯」をいただいて一休みしてしまいます。
 一息ついてから、改めてお礼を申し上げて駐車場へ向かいます。

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