徳島より南海フェリーで和歌山へ来ました。
続いて、県道、国道を経由して、高野山を登って参りました。
程なく、高野山大門が見えてきます。
残念ながら小雨が落ちてきました。少々の霧も出てきました。これだから山の天気は分からない。
時に12時02分。いよいよ到着です。

広大な高野山の寺院群は、この大門から入り口と言ってもいいでしょう。
近年の建築のようですが、高野山のシンボル的な存在と言って過言ではないと思われる。
引き続き、国道480号線を辿って、金剛峯寺を目指します。
当然、奥之院をお参りしますが、せっかくココまで来たのですから、金剛峯寺にもお参りします。
すぐ、奥之院へ向かっても良かったのですが、やはり総本山へもお参りしておかないと心残りしてしまいそうです。
現在では、これから向かう金剛峯寺を中心として多くの寺院が建ち並びますが、かつては山を総て「高野山、金剛峯寺」と呼んでいたそうです。まさに「総本山」と言うことのようです。


時に12時12分。金剛峯寺に到着です。
道路を挟んで門前の駐車場で降車。白衣を整え、参拝の準備をします。
ウェストバックを腰に巻き、デイパックを背負い、輪袈裟の乱れを正します。
徳島から、フェリーに乗船した区間を除いて、走行距離はオドメーターの読みで66Kmです。和歌山港から2時間ぐらい?
思ったより走っていない。もっと走っているかと思っていたけど。
それとも、フェリーでショートカットしたのが効いているのかな?
ひとまず、所用でトイレをお借りします。
不浄な場所に向かいますので、輪袈裟を下ろして…懐に収め。
清掃の行き届いた、キレイなトイレを使わせていただきます。
ふと、白衣の「お遍路スタイル」の青年とすれちがいます。
「全部を歩かれているのですか?」問われます。
「いえ。今日は車なんですよ…。」申し訳なさそうに答えます。「今日『も』」と言う突っ込みはお許しください。
「結願はいつですか?」続けて問われます。
「10月なんですけど、ご報告は今日になりました。」答えます。
「わたしは今月です。自転車なんで、ココまで来るにも速かったですよ。」とのこと。おぉ!自転車遍路で結願されたんだ。
ほか、しばし遍路話は続きます。
山門へ臨みます。
アベックが交代しながら写真を撮り合っています。ここは、いつものパターンで…。
「お二人のところ撮って差し上げますよ?」声をかけてみます。
「お願いします!」渡りに船だったようで、カメラを受け取ります。
「写真はよろしいですか?」問われます。わたしが、あちこちにカメラを向けていたのを気づかれていたようです。
「ありがとうございます。お願いします。」待ってましたとばかりにカメラを預けます。
お互い、お礼を申し上げて分かれます。
改めて、山門へ臨みます。合掌の後、境内へ入ります。
広い境内、大きな寺堂は変わらぬ姿で、わたしを迎えてくれました。

本堂へお参りです。
ちょっと人は多いけど。堂々と読経します。
八十八ヶ所霊場へのお参りと変わらぬ手順です。「納札」を入れる箱が無かったので、賽銭箱に硬貨といっしょに…静かに納めてしまいました。
納経所へ向かうため、寺堂に入ります。
靴を脱いで、下駄箱に収めて…スリッパの所在を失念していたので、ソックスの足で上がります。
廊下を少し進むと納経所です。
納経帳のページでは、第1番札所「霊山寺」と高野山奥之院のあいだに1ページあります。良くあるタイプだと…そうなっているハズ。
わたしは、お礼参りには行かないことにしたので、1ページ有れば十分です。
壮年の男性より、無事に納経の印をいただきます。
「お御影」ついて尋ねてみます。拝観の受付で有料でいただけるとのこと。せっかくですので、拝観料の500円もいっしょに納めて、200円の白黒のお御影をちょうだいします。カラーだと少し高くなるみたいです。


長い廊下の内拝順路を進みます。
ところどころで視界に入る庭園は、いずれも見事に手入れがされています。
さすが総本山です。
多くの参拝者を迎えても、感動を与えられるように整備されているのでしょう。
順路の案内に沿って、感嘆しながら歩を進めます。
奥の大きな部屋への案内板を見つけます。こちらで、お茶と菓子のお接待です。
長い廊下を進んでいくと、人の賑わいの気配を感じます。
案内されている女性から、お茶、菓子を盆ごと受け取り広い部屋へ通されます。
あちこちに人の輪ができています。ところどころに白衣の遍路姿の人も見かけます。

撮影禁止ではないようです?
1枚、記録に撮らせていただきます。
落ち着いたところで、大広間を後にします。
戻りは、往路とは違う順路のようで、また違った趣があります。
それに、1度に多数の参拝者、拝観される方がいても対応できるようにされているのでしょう。

少し進むと…。
山門付近で出会ったアベックと再会します。
また、写真を撮るのに苦労されているようです。声をかけて、カメラを交換して撮り合いをします。
再び、境内まで戻ってきます。
しばし散策します。

時間が押してきたところで、金剛峯寺を後にします。
駐車場まで戻ってきて、再出発です。
国道371号線を道なりに東進して、奥之院で「中の橋」を目指します。
駐車場の場所を失念したので、少し路肩の広くなったところ…失礼して路上駐車してしまいます。
時に13時22分。高野山「奥之院」へ到着です。
降車して、白衣を整え、参拝の準備をします。いよいよ聖域の中心部です。
ウェストバックを腰に巻き、デイパックを背負い、輪袈裟の乱れを正します。心なしか緊張します。


山門で一礼。石畳の打たれた参道へ臨みます。
なかなかの人出です。
人出は多いのですが、なかなかカメラマンをお願いできそうな方には出会いません。
仕方がない…ちょっと工夫してセルフで撮ってみよう。
参道を進んでいくと、色々と興味深いものを見つけます。
もっとも、基本的には墓地なので、写真撮影は遠慮がちに…。

さて、これから杉林の間を進み「奥之院」へ向かいます。
参道沿いに墓石も多く、企業関連の墓地も多いようです。曰く「高野山に墓地を持つのは1つのステータス」だとか。
立て札を見つけます。
「ここは弘法大師様がお住みになる聖地です。」とのこと。ほか、何点か注意事項が記されています。
「1,タバコは吸わないで!!」
「1,ゴミは捨てない、置かないで!!」
「1,祈願の張り紙はしないで!!」
とのこと。やはり聖地ですから。

相当に歩きます。
ところどころで、お遍路さんと思われる団体さんと行き違います。
立ち止まって、先達さんが大きな声で説明をされている場面も見られます。
一礼して、小さな橋を渡ると、いよいよ「奥之院」です。
見覚えのある、立て札を見つけます。
「これより奥、注意」
「1,禁煙」
「1,写真撮影禁止」
「1,飲食の禁止」
「1,浴衣、丹前、肌着姿でのご参詣の禁止」
とのこと。先に見かけた立て札より表現も厳しいです。聖域の中枢です。
初めてではありませんし、ほかの方の遍路記などで先に知っていましたので特に驚きもなく、素直にデジカメはポケットに収まります。

寺堂の周囲を回って…さらに奥へ。
いよいよ、大きな締めくくりの…ご報告のお参りです。
これまでより、より丁寧に、気を入れての読経を始めます。
参拝の後、「奥之院」を後にして納経所へ向かいます。
少し混雑が見える納経所では、窓口がいくつかあって、それほど待ち時間もなく…壮年の男性より無事に納経の印をいただきます。
わたしの第2拝の納経帳は、これで完成です。


これより、参道を戻って…車道を目指します。
ところが、広大な境内で方向感覚を失ってしまいます。案内板もあるハズなのですが、中の橋へ向かう順路に曲がるタイミングが分かりません。
とりあえず、石畳の打たれた参道を進んでいきます。そんなに、大外れなところには行きますまい。
長い参道を歩きます。
往路よりも、はるかに長く歩きます。「おかしい?」とは思ったものの、今さら後戻りも惜しい。
めったに来られないところなので、散策を兼ねて…これはこれで「良し」とします。
山の空気が清々しい。でも、寒くて手がかじかんできます。


気がつけば。
「一の橋」まで来ています。
車では通過してしまうところなので、辿り着いたことも幸いとします。
ここから、また長らく車道を歩いて車まで戻ってきます。
バスで1区間分を歩いたみたいです。
さてと。
昼食を摂って、帰路に着きましょうか。
【第2拝】高野山へ(後編)へ続きます。
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